PIコントローラ

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簡単な説明

PIコントローラは、比例動作と積分動作のコントローラです。比例動作と 積分動作の両方を、個別にまたは組み合わせて使用できます。

 

接続

説明

入力A/M

コントローラのモードを設定します。

1: 自動モード

0: 手動モード

入力R

入力Rを使用し、出力AQをリセットします。この入力を設定しているかぎり 、入力A/Mは無効になります。出力AQは0に設定されます。

入力PV

アナログ値:プロセス値で、出力に影響します

パラメータ

センサ: 使用しているセンサのタイプ

最小: PVの最小値
値の範囲: -10,000から+20,000

最大: PVの最大値
値の範囲: -10,000から+20,000

A: ゲイン

 値の範囲: +- 10.00

B: オフセット

 値の範囲: +- 10,000

SP: 設定値の割り付け
値の範囲: -10,000から+20,000

Mq: 手動モードでのAQからの値。
値の範囲: 0から1,000

パラメータセット: KC、T、Dirのアプリケーション関連の事前設定値(下記参照)

KC: ゲイン
値の範囲:00.00~99.99

TI: 積分時間
値の範囲00:01分~99:59分

Dir: コントローラのアクション方向
値の範囲:+または-

p: 小数点以下の桁数
値の範囲: 0, 1, 2, 3

出力AQ

アナログ出力(操作変数)

AQの値の範囲: 0から1,000

パラメータSPおよびMq

設定値SPおよびMqの値は、既にプログラムされた別のファンクションの実効 値によって指定することができます。

ブロック番号によって必要なファンクションを選択します。

パラメータP (小数点以下の桁数)

パラメータpは、メッセージテキストでの、PV、SP、最小および最大からの値 の表示のみに適用されます。

タイムチャート

AQが変化する原理、仕方、および速度はパラメータKCおよびTIに応じて異なり ます。このため、ダイアログのAQのコースは単なる例にすぎません。制御 アクションは連続的であるため、チャートが示すのは抽出だけになりま す。

image\diagramm_pi.gif

image\1_sn.gif

障害によりPVがドロップします。Dirが上方向に配置されると、PVがSPにもう一 度一致するまでAQが増加します。

 

image\2_sn.gif

障害によってPVがドロップします。Dirが上方向に配置されると、PVがSPにもう 一度一致するまでAQが減少します。

Dirは制御ループの基本動作と協調します。ファンクションの期間中、方向 (dir)を変更できません。ここに示すDirの変更は、分かりやすくするためのも のです。

 

image\3_sn.gif

AQが入力Rにより0に設定されると、PVが変更されます。これは、PVが増加した という事実に基づきます。 すなわちDir = 上方向によりAQがドロップします。

 

回路プログラムをオンラインテストまたはシミュレーションで表示する場合、LOGO!Soft Comfortは、PIコントローラのアナログ出力値のトレンドビューを表示します。 トレンドビューは、アナログ出力値の時間変化を表示します。

機能の詳細

入力A/Mが0に設定されると、特殊ファンクションが、パラメータMqで設定した 値で出力AQを出します。

入力A/Mが1に設定されている場合、自動モードが開始します。Mqは積分和とし て導入され、コントローラファンクションは「制御と調整の基本」に与えられた式によって、計算を始めます。更新された値PVを以下の式で 使用します。

更新された値PV = (PV×ゲイン) +オフセット

 

更新された値PV = SPの場合、特殊ファンクションはAQの値を変更しません。

 

Dir =上方向/+ (タイムチャート番号1と3)

 

Dir =下方向/- (タイムチャート番号2)

 

外乱により、更新されたPVがもう一度SPに一致するまでAQは増加または減少し ます。AQが変化する速度はパラメータKCおよびTIによって異なります。

 

入力PVがパラメータMaxを超えると、更新された値PVがMaxの値に設定されます。 PVがパラメータMinより小さくなった場合には、更新された値PVはMinの値に設定 されます。

 

入力Rが1に設定されると、AQ出力はリセットされます。 Rが設定しているかぎり、入力A/Mは無効になります。

サンプリング時間

サンプリング時間は500 msに固定されます。

パラメータセット

PIコントローラを簡単に使えるようにするために、以下のアプリケーショ ンでは、KC、TI、Dir のパラメータはセットとして既に指定されています。

パラメータセット

適用例

パラメータKC

パラメータTI

パラメータDir

温度、高速

温度、小面積で小容積の冷却制御

0.5

30

+

温度、低速

加熱、換気、温度、大面積で大容積の冷却制御

1.0

120

+

圧力1

急速な圧力変化、コンプレッサ制御

3.0

5

+

圧力2

ゆっくりした圧力変化、差圧制御(フローコントローラ)

1.2

12

+

充填レベル1

排出なしのタンクまたは容器の充填

1.0

99:59

+

充填レベル2

排出ありのタンクまたは容器の充填

0.7

20

+

設定時の特性

制御と調整の基本を遵守します。

 

概要